2019.08.20更新

FR-2基材とは?特徴解説!

FR-2基材(JIS規格の名称PP3F)はFR-1と同じく、耐熱性紙基材とフェノール樹脂で成り立つ紙フェノール基板(紙フェノール樹脂銅張積層板)です。しかし、ANSIやNEMAの規格によるFR-2とFR-1の区分、JIS規格によるPP3F(FR-2)とPP7F(FR-1)の区分からしてプリント基板としての扱いは別物になります。FR-1はFR-1、FR-2はFR-2です。

ただし、用途は似通っています。FR-2もFR-1と同様、片面基板での使用が一般的です。そして、量産される安価な民生品に使われるケースが多い傾向にあります。同じ原料で用途も似通る2つは区別する必要がないようにも思えますが、FR-2はFR-1よりも優れている点があります。それは、耐熱性です。

FR-2基材について解説する女性数字の前に付くFR-は、プリント配線基板の部材となる銅張り積層板の耐火性を示す指標です。耐火性は一般的に耐熱性と言われますが、時に難燃性と称することもあります。また、火とありますが熱(高温)の意味も含みます。数字を付けず、FR-のことだけを示す時にはFR-Xと記述します。Xの部分には、FR-1などを見て分かるように数字が入ります。

その数字は現在1から5まであり、数が大きいほど耐火性が高くなります。つまり、耐火性はFR-1よりもFR-2の方が高いということです。最大数は5なので上には上がありますが、紙フェノール基板の中ではFR-2が最も耐火性に優れています。また、絶縁性に関しても1より2の方が勝ります。

紙フェノール基板は1も2も全体と比較すれば安価と言えますが、耐熱性に優れる2の方が1よりもやや高めになる場合が多いと考えましょう。FR-2を使うかFR-1を使うかは、用途によります。量産する安価な民生品を作るにしても耐熱性を意識したい製品を作る時には2の方が向いていますし、耐熱性に重点がそれほど必要ないものなら1でも良いでしょう。

余談ですが、紙フェノール基板は別名ベークライト基板とも呼ばれています。ベークライトは合成樹脂の1つですが、原料の問題から黄色や褐色の色をしています。基本的にプリント基板は表に出るものではないので色のことだけなら問題ありませんが、独特の香りを有する点は時に指摘されます。

製品の内側に存在する中でその香りを強く漂わせることはありませんが、自分で電子工作をする時には慣れるまでに時間がかかるケースが多いそうです。しかし、紙フェノール基板はカッターでも切れるほど加工性に富む硬さであるため、電子工作では定番のプリント基板になっています。また、強度が低く湿度に弱い傾向にあるため、その点に注意して取り扱いましょう。

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