2020.03.10更新

プリント基板の腐食原因とは?

プリント基板には、腐食と呼ばれる現象が起きることがあります。基板における腐食とは、金属材料が使用環境内の物質と反応して金属イオンや非金属の化合物となり、ダメージを与える現象のことを言います。汚れ同様、プリント基板に起こりやすい現象の1つに挙がります。

腐植は回路の誤動作や故障などの原因に繋がるため、軽視せずに対策を図る必要があるものです。原因は様々ですので、その時の状況や状態から原因を考えます。よくある原因としては、錆・塩素や塩化物イオン・メッキ処理などの表面残留物などがあります。

錆は、金属の種類によって引き起こされます。金属類のプリント基板にはメッキ処理を施しますが、その中でも空気に触れることで酸化して錆が生じるものと生じないものが存在します。錆が生じる種類の場合、放置するとトラブルに繋がります。錆はメッキ被膜なども貫通し、鉄成分が広がりを見せるためです。

ニッケルメッキ電池用接点などでは、塩素や塩化物イオンによる損傷で腐食が起きることもあります。視覚的に明らかな変色が見られるほど、損傷が激しくなる場合も多いです。専用の装置を使用して損傷の観察を行う際はヒゲ状の生成物が確認でき、その分析を行うと硫黄成分が多く検出されることもあります。硫黄は、腐食作用の強い成分の1つです。

腐食が起きたプリント基板はトラブルが発生しやすく、使用に際した危険リスクが高くなります。そのため、腐食や錆などが生じる前に対策を図ることが理想です。これを避けるためには、原因になる成分や物質に触れさせない、あるいは取り除く作業が必要になります。

まず、基本として基板には素手で触れないようにしましょう。金属製のプリント基板は、素手で触れたところから損傷が起きる場合があります。腐食対策でコーティングされているプリント基板も存在しますが、念のために素手で触れることは避けた方が良いでしょう。

また、基板入りの製品を安易に分解しないことです。これは、不必要な接触を避けるためであり、空気に触れる頻度を避けるためでもあります。今後使わないのであれば素手で触れたり空気に触れる頻度が増えても問題ありませんが、使用する予定があるなら扱い方には注意が必要と言えます。

金属類の腐食を防止する策としては、スプレー製品に頼る方法もあります。スプレーすることで金属素材を毒ガス・塩害・湿気などから守る製品も販売されているため、利用を検討したい時は探してみましょう。

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